
田村 一朗 Ichiro Tamura
SNS HN: インセム(인샘)
「宗教2世」として、声をあげる意味を問い続ける
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の2世。教団内では「信仰2世」と呼ばれる立場。現在は離教しています。
いわゆる「宗教2世」として、自身の体験や思索をもとに発信活動を行っています。
略歴
幼少期~信者時代
1990年代、私が小学生の頃に親が旧統一教会に入信しました。
親は現在も信者で、私の家庭は教団の影響を強く受けて育ちました。
親は教団活動に深く関わり、借金を重ねながら総額1億円以上もの献金を続けながら教団活動に取り組んできました。その中でも私は親や教会に大切にされ、やがて熱心な信者となりました。
20代を通じ、「摂理」とよばれる様々な教団の活動を経験しました。
韓国語を習得し、海外生活も経験するなかで、教団内の様々な面を垣間見てきました。
離教~社会の中へ
30代に入ると、教祖家庭の分裂が表面化。
信者や2世たちの苦しみが目につくようになり信仰が揺らぎ始めました。
教義の理想とは程遠い現実。
自ら調べるうちに、統一教会の核心教義「堕落論」の決定的な矛盾を知り、信仰を棄て、離教に至りました。
安倍元首相銃撃事件、それから――
七転八倒を経て、ようやく一般の社会に馴染めそうだと思った矢先のことでした。
私にとっては、人生が暗転するような衝撃的な事件が起こりました。
「山上さんが本当に打ち砕きたかったのは、自分のような者だったのではないか」
はじめて、自身の加害性を痛感しました。
幾度かの危機に見舞われながらも、すがるように始めたSNSでの発信。
人と語ることで、蓋をしてきた過去に「向き合おう」と思うようになりました。
統一教会とは何なのか。
なぜ信じたのか。
この教団は日本社会にどんな影響を与えたのか?
問い続けていきたい
これが、今も変わらない私の発信のテーマです。
このサイトについて
これまでに学んだこと、考えたこと、そして拙いながらも私の論考や主張など、SNSの短文では表現しきれないことを、ここで書き留めていきたいと思っています。
長文になることもあると思いますが、それだけの背景と想いがあります。
統一教会の2世としての経験が、必要な誰かに届くことを願って──。
活動名について
私の活動名「田村一朗」は、統一教会で「祝福2世」とされた、ある子に因んだ字で付けました。彼はもう、この世にはいません。
かつて私は統一教会の信仰の中で、彼の本当の苦悩に気付くことができませんでした。もし信仰を棄てた後で彼と出会っていたなら、きっともっと彼の心に耳を傾けることができたのではないかと思います。
今は亡き彼の思いと共にありたい。そんな気持ちを込め、彼の存在を感じながら活動をしています。
取材・執筆などのご依頼について
宗教2世問題や旧統一教会に関する社会的影響について、当事者としての視点から執筆・講演・取材協力などをお受けしています。
企画やご相談など、お気軽にお問い合わせください。
応援してくださる方へ
応援してくださる気持ちが、発信を続ける大きな励みになります。
メディアプラットフォーム「note」にて、あとがきと共に受け取っています。