解散請求がなされた直後のタイミング(2022.10.15)で、家庭連合(旧統一教会)現役信者の言動に苦言を呈するのは良くないかも知れません。ですが……
両氏ご家族の気持ちを慮ってほしい
Twitter上において「ジャーナリストの鈴木エイトさんのご家族が家庭連合の信者だ」ということを殊更に強調する、現役信者の方の投稿を目にしました。
また「山上徹也=テロリスト」のような書き方が、一部の現役信者の方の投稿で当然のようになされているように感じています。
私はこれに強烈な違和感を覚えます。
現役信者である山上徹也氏・鈴木エイト両氏のご家族1が、今、どんな心境でおられるか。
そこに気持ちを向けてほしいのです。
愛する大切な教会・コミュニティーを、あろうことか自身の家族が追い詰める結果になってしまっている現状に、誰よりも深く心を痛め、身の置き所なく、涙で祈っておられるであろうことは、私には容易に想像できます。
山上徹也氏を「テロリスト」と断じたり、鈴木エイト氏のご家族が信者であることをゴシップ的に拡散することが、同じ信者仲間である兄弟姉妹を深く傷つけ、追い詰めてしまう要因になりかねないことを自覚いただきたいのです。
「みんな兄弟」ではなかったのか
家庭連合2世達が伝統的に歌う「ウリノレ」(みんなのうた)。このなかに「みんな兄弟」(우리는 한형제)という歌があります。
「ウリノレ」は私の知る限り韓国語のものが大多数ですが「みんな兄弟」は私の頃(90年代)の日本でも2世修練会などで頻繁に歌われていた記憶があります。
日本語歌詞(Youtube上では日本語版が見つかりませんでした)
夜の闇越えて 朝日が差すように
僕らの道も 楽しいばかりじゃない
だけど辛い時も 共にいてくれる 皆がいるから
いつもあふれる笑顔 勇気携えて 生きて行けるんだどこかで 君が一人で 泣いてるとき
http://carduck25.blog.fc2.com/blog-entry-12.html
励ますよ 君は決して 一人じゃない
僕らは ずっと兄弟だから
この歌詞にある「僕ら」、もしくはタイトルにある「みんな」を、どの範囲で取るのか。
- 世界人類全体
- 同じ家庭連合の信仰を持つ信者仲間
- 祝福2世
①は難しくとも、せめてどうか②ではあってほしいと私は思います。2
今、現役信者の方は「宗教迫害」「偏向報道」と感じられる事象によって追い詰められ、混乱されている面もおありでしょう。
しかし、こういう時こそ、この「ウリノレ」に込められた精神性を思い出し、山上徹也・鈴木エイト両氏のご家族についても「兄弟姉妹」として捉えていただきたいのです。3
崇高な宗教的理想があるのならば
こんなことを、離れた者が指摘するのは、非常におこがましいのは承知です。しかし、離れたからこそ見えてくるものもあり、書いてみました。
現在の家庭連合の理念に「真の愛で天宙復帰」を目指すというものがあるのならば、あらゆる立場の人の気持ちを想像することが出来なくてはならないでしょう。
それがあまりに崇高過ぎて難しいのであれば、せめて山上徹也氏・鈴木エイト氏を語る際、「兄弟姉妹」たるご家族関係者が身内におられることを、よくよく考えて発信していただきたいと願うものです。
長々と失礼いたしました。